HEALTHCARE COLUMN

タイトル|高齢者のための熱中症対策ガイド:夏を快適に過ごすためのヒント|関節の痛みならMTXスポーツ・関節クリニック

猛暑が増える現代社会において、高齢者の熱中症対策がますます重要になっています。高齢者は体温調節能力が低下し、暑さへの感覚が鈍くなるため、熱中症になりやすい傾向があります。特に猛暑日には危険が増すため、適切な対策が欠かせません。今回は、そんな暑さを乗りきる方法について、院長の富岡がご紹介致します。

目次

    1. こまめな水分補給
    2. 正しい休息と無理のない行動
    3. 室内の温度調整と風通しの確保

熱中症とは?

熱中症|高齢者のための熱中症対策ガイド:夏を快適に過ごすためのヒント|関節の痛みならMTXスポーツ・関節クリニック

熱中症とは、体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かくなったりし、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状を起こす病気のことを指します。

近年、快適な環境に進化していく一方で、我々ヒトの体温調節能力が低下してきていることが懸念されています。
猛暑にみまわれた年には1,000人以上が熱中症で死亡し、その80%以上を高齢の方が占め、その割合は上昇傾向です。
東京都23区における屋内での熱中症死亡者のうち約9割はエアコンを使用していなかったという報告があります。(厚生労働省HPより)

なぜ高齢者は熱中症になりやすいの?

高齢者が熱中症になる理由|高齢者のための熱中症対策ガイド:夏を快適に過ごすためのヒント|関節の痛みならMTXスポーツ・関節クリニック

年齢を重ねると、暑さに対する感覚機能が低下していくため、高齢者は体に熱がこもりやすく、熱中症の発生へと繋がりやすいと言われています。。

また、暑くなると皮膚への血流量が増加するため、心臓にもどってくる血液量が減少します。
それを補うために心拍数が増加し循環系への負担が大きくなります。

このような状態になると、循環器系に基礎疾患がある、または疾患はなくとも機能的に低下している高齢の方は熱中症にかかりやすくなります。

さらに、若年者より体液量・血液量が少ないことや、脳での察知能力が低下するために起こるのどの渇きの感じにくさ、腎機能が低下していることなどから、脱水状態に陥りやすく、回復しにくいとされています。

高齢者の熱中症対策

こまめな水分補給

高齢者は水分の感覚が鈍くなっているため、喉の渇きを感じにくくなっています。

正しい休息と無理のない行動

熱中症予防のためには無理な体力活動を避け、暑い時間帯や厳しい暑さの日には涼しい場所で休むことが重要です。 特に屋外での活動は午前中や夕方など涼しい時間帯を選び、炎天下を分けましょう。 外出する際は軽い服装や帽子を着用し、日傘や日焼け止めを利用することも有効です。

室内の温度調整と風通しの確保

家庭の中では、エアコンや扇風機を使って室温を快適に過ごすことが必要です。
特に暑い日や高温多湿な日には、エアコンの設定温度を適切に調整して室温を下げることで、体温の上昇を防ぐことができます。

また、十分な風通しを確保して室内の空気を新鮮にすることも大切です。
室内に長時間滞在する場合は、こまめに換気を行い、室温が上昇しないように配慮しましょう。

また、公園の木陰や涼しい公共の場所で過ごすことで、外出を楽しむことも可能です。
特に散歩や外出が日常の活動に含まれる場合は、涼しい場所を選んで散策することで、健康を維持しつつ快適に過ごせるでしょう。

最後に

まだまだ暑い日が続きます。
無理をせずに涼しいところで休み、水分摂取を意識して夏を乗り切りましょう。
高齢者の方々は特に熱中症になりやすいため、周囲のサポートや気配りも大切です。

家族や地域の方々で連携し、高齢者の健康を守る行動をしましょう。