バランストレーニングとは
バランストレーニングは、いわゆる不安定な場所で立ったり、歩いたり、トレーニングを行うことで、普段の生活では刺激されにくい筋肉・腱・関節に刺激を与えることトレーニングです。また脳の中でもバランスを司る前庭系(三半規管)にも刺激を入れることができ、脳と身体を繋ぐ重要な役割を強化することができます。
昨今はさまざまな器具やグッズがホームセンターでも購入できるようになりました。
バランストレーニングのためのバランスボールやバランスボールを半分にしたようなバランスディスクは有名です。
バランストレーニングの効果
バランストレーニングは足腰が鍛えられ、転倒予防など日々の生活に役立つだけではなく、スポーツにおいてパフォーマンス向上につながる大事な役割を担っています。
スポーツにおけるバランストレーニングの効果

バランストレーニングを行っていると、スポーツ等の競技者であれば、ジャンプ後の接地などの際にブレが少なくなり、パワーロスを少なくすることが期待できます。
特に野球やサッカー、ラグビーなど、地面が土であったり、接触プレーがあるようなスポーツでは、想定していた接地面でない時に、細かい筋肉と関節の連動性が重要になります
例えば野球だとピッチャーの踏み出し足は、いつも全く同じところに着地できるわけではないですが、それでも狙った場所に投球をコントロールしなくてはいけません。それを行う一つの大切な要素として、バランストレーニングが重要だといえます。
シニアにおけるバランストレーニングの効果

シニア層であれば、バランストレーニングをすると『立つ』『歩く』といった日常動作の際に使用する筋肉を意図的に刺激することができ、自分自身の足で長く歩くことが可能になると考えられています。
また転倒しそうになった際の姿勢から、速やかに回復させる能力を鍛えることができます。
転倒は骨折等の怪我の原因となり、寝たきりの状態になってしまう可能性を高めます。バランストレーニングを行い、将来の安全を自分自身の手で掴んでいきましょう。
バランス能力のチェック方法をご紹介

文部科学省の新体力テストでは、開眼片足立ちがバランス能力の評価方法として採用されていますのでご紹介いたします。
測定方法
(1)素足で行う。
(2)腰に両手を当て,どちらの足が立ちやすいかを確かめるため,片足立ちを左右について行う。
(3)支持脚が決まったら,両手を腰に当て,「片足を挙げて」の合図で片足立ちの姿勢をとる(片足を前方に挙げる)。
120秒で打ち切りです。
これができる方は維持できるようにバランストレーニングに取り組み、できなかった方は、筋力の向上と、バランストレーニングで片足立ち可能な時間を伸ばしていきましょう!